「…あれ、美保?」



私と美保は一斉に声のするほうを見た。


げっ…


なんでこうなるのよ~…




「司!!」




私の向かいに座ってる美保は、小林くんの姿を見て立ち上がった。




「杏ちゃん!!」




そいつはニコニコ笑いながら私の隣に座ってきた。


ちょっと、なに普通に座ってるの!?




「美保たちもここ知ってたんだね」




…はい、今の状況を説明しましょうか?


…説明していいですか!?




「うわ…杏ちゃんよくそんな甘いもん食えるね」




私は美保と幸せ~な気分になってたんだよ?


なのにね?


今は…どうでしょう


私の隣には宇野くん


美保の隣には小林くん


目の前の美保は頬を赤く染めて…


って、何なのこの状況!!!




「なんでいるのよ!」




私はケーキを見て嫌そうな顔をしてる宇野くんを睨んだ