「えっなんで!?」



な、なんでそんなに驚くの!?


こんなのとっとけっていうわけ?


冗談じゃないよ、もう!



「杏ちゃんじゃん!何してんの?俺に会いにきた?」



…はい?


意味がわかりませんが。


ていうか、何いきなり呼び捨てで呼んでるのよ!



「勝手に名前で呼ばないでくれる?」

「えーダメなの?んー…じゃあ、杏ちゃんって呼んでいい?はい、オッケー」



…はい?


私は教室の中から廊下に出てきた宇野くんを軽く睨んだ


どういうつもりなの、この人…



「春斗、西浦さんに何書いたんだよ?」

「え?だからさっき言ったじゃん」

「いや、でもこれ返されたし…」



私が返した紙を見ると、宇野くんはお腹をかかえて笑いだした


…何なの、この人



「さっすが杏ちゃん!やってくれるね~!!」



…は?


本当意味わかんない!


もう教室帰ろう!


こんな奴、無視無視無視!!!


…けど。