そう聞こえて振り返ると、見知らぬ男の子が数人立ってニヤニヤしてる。
何この人たち…気持ちわる!
「お前らなあ!」
宇野くんはそう言うと、男の子たちの肩を押した。
あ、なんだ。
宇野くんの知り合い?
「宇野、お前ばっかいい思いしてムカつくんだよ」
「は!?だったら司もだろ!?あいつ彼女できただろーが!!」
「は!?マジで!?」
みんな、小林くんと美保が付き合うことになったことを知らなかったみたい。
宇野くんと知り合いってことは、この人たちもみんなB組なのかな?
それにしても、だったらなんで私まで名前呼ばれたのかわからない。
「西浦さんさ、宇野のこと好きなの?」
「…はい?」
「ぶっちゃけどー思ってんの?」
急に何?
しかも、いきなり肩に手を回してきた少年A。
キモッ!! なにこの人!!
「さわんな」
パシッ
宇野くんはそれだけ言って少年Aの腕をはらってくれた。
もしかして…嫌ってこと…気づいてくれたの?

