好きな人が、できました。



「ねぇ、明日サボってデートしない?」

「しない」

「ちぇっ」



ちぇっじゃない、ちぇっじゃ!!


だいたい、なんで宇野くんとデートしなきゃいけないんだって話よ!


それにこの辺じゃあ、海か山くらいしかないし!


って、デートなんてしないんだけどね!



「俺、眠くなってきちゃった」

「えぇ…じゃあ部屋帰りなよ」



いつまでもここにいられても困るし…



「んー帰ろっかな…」



本当に眠そう…


私まで眠くなってきちゃったよ



「あぁっ!!」



な、なに!?


いきなりむくっと起き上がって、宇野くんは頭を抱えている。


突然大声あげたから本当にびっくりした


「ちっ、司のヤロー、まじうぜぇ」



そう独り言のように呟いて携帯で電話をかけ始めた


司って…小林くんのこと?