「あーん!何見てるの?」
紙に書かれた内容を見る前に美保に声をかけられた。
「宇野くんからもらったの」
「えっ宇野!? なんて書いてあったの?」
美保は私の前の席に腰を下ろす。
美保の席は私の前の席。
岩村 美保
私の幼なじみ
今年は美保と同じクラスだから、毎日がすっごく楽しいんだ。
「まだ見てないよ」
「早く見てみなよ!ラブレターかもよ♪」
美保はふふっと笑って言う
ラブレター?
そんなはずないよ
私と宇野くん、ほとんど話したことないし。
手紙とかも貰うような仲じゃないのに、一体なんなんだろ?
「それはないよ」
呆れながらそう言って私は紙に目を通した
…けれど。
「…美保。これは何?」
宇野くんからの私へのメッセージ
それは…

