「あっ…あの、小林くん!」



私が宇野くんを睨んでいると、隣で美保の小さな声が聞こえた。


見ると、俯いた美保と小林くんが何かを話してる。


美保…もしかして会う約束してるのかな!?



「あっそだ。杏ちゃん…」

「ちょ、黙って!今いいところなんだから!」

「は?」



私は不機嫌そうな顔をしてる宇野くんの腕を引っ張って、先に外に出て行った。


振り向くと、俯いた美保と不思議そうな顔をしてる小林くん…


顔を赤く染めた美保は、なんだか少し可愛くみえた



「なに、急に」

「美保たちの邪魔しちゃダメだからね!?」

「美保?ああ…岩村か」



美保…ちゃんと約束できたらいいね


「司のこと好きなんだろ?」

「知ってたの!?」

「見てればわかるよ。まあ、司は好きな奴いるらしいけど」



うそ…!?


小林くん、好きな人いるの…!?