結論がでないまま、私たちは昼休みを迎えていた。
「うーん、どうしよ」
「何が?」
お弁当も食べずに携帯とにらめっこする私に、美保と小林くんが不思議そうに聞く。
「メールの返事。なんて返せばいいかわかんなくて」
そう。
実は朝きたあのメールの返事、まだしてなかったんだよね。
「ちょ、はあ?まだ返してなかったの?」
だって、なんて返そうか悩んでたらこんな時間になっちゃって…
「もう昼休みだよ?あのメール今朝きたんだよね?」
「うん…でもなんて返そうか悩んでたらこんな時間になっちゃって」
今までにない、自分のこの気持ち。
どう対応していいかわからない。
「杏も恋する乙女だねぇ♪」
「ちょ、変な言い方やめてよ」
「否定しないところがまた可愛いのよね♪」
「なっ…!!」
何も言い返せなくて、私は俯いた。
メール・・・どうしよう。

