「これも嫌がらせ!?」
変な手紙渡されたり、意地悪されたり…もううんざり。
女の子まで連れてきて…もうなんなの?
「迷惑だから、そういうの」
「嫌がらせって…」
「私のこと嫌いならもうほっといてよ!!」
変にかまったりしないでよ。
私は走って宇野くんの家をでた。
何これ…意味わかんない!
宇野くんからあんな手紙もらわなかったら、こんな思いしなくてすんだのに…
宇野くんのことなんて…私、何も知らなかったのに…
知らないまま3年生になってたのに…
もう遅いよ。
今さら、こんな気持ちになるなんて。
私の頭の中、宇野くんでいっぱいだったなんて。
私は急いで宇野くんの家を出て、がむしゃらに走った。
地元じゃないからここがどこだかもわからない。
私の頬を、何故か一粒の涙がつたった。

