好きな人が、できました。



なんて思いながらふと教室の入口を見たら、ぽっちゃりした男子がちょうど教室に入ってきたところだった


あれ、あの人小林くんじゃん!!


うそ…美保、あんな人が好きなの?


あ、あんななんて言ったら失礼か…


っていうか、クラスに小林くんがいたのに忘れてたとこから失礼か!


って、何1人でつっこんでんのよ…



「美保…前はもっと趣味、よかったのにね」

「え?杏?」

「今回は私、応援してあげられないや。ごめんね」



それにしても、あんなぽっちゃりくんを美保が好きだなんて…


今までの美保からは考えられない、男の趣味。


だって美保、面食いだし…



「杏、何見てるの?…え、小林?」

「え?あ、うん」



無意識に小林くんを目で追ってたみたい…


…ん?


今美保、『小林』って言わなかった?


さっきまでは『小林くん』って言ってたのに?



「ね、ねぇ杏…まさかと思うけど、私の好きな人、あの小林だと思ってる?」



苦笑いを浮かべながら聞いてきた美保。


え、違うの?


私はきょとんとした顔で美保を見つめた。