「あのさ…」
「あれー春斗?」
宇野くんの声に混じって、聞こえてきた声。
私たちはゆっくり振り返った。
「春斗じゃん。え、何、彼女!?」
その声に、私は繋いでいた手を振りほどいた。
…ってか、なんで私手繋いでんの!?
そりゃあ、確かに宇野くんの様子が変だったから少し心配はしてたけど…
でもだからって、手繋ぐ必要なかったのに!
私ってば、何やっちゃってるんだろ!?
「…てめぇ」
「ぎゃっ!!怒るとイケメンが台無しだよ?」
「ざっけんな!!」
なぜか言い争いになってる宇野くんと…1人の男の人。
あれ…私、この人どこかで見たことある気が…
うーん…気のせいかなぁ?
「いやーついに春斗にも彼女ができるとはね!」

