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「西浦さん」

「…はい?」



名前を呼ばれて振り返ると…


そこに立っていたのは、1人の男の子。


…えっと、誰だっけ?



「これ、春斗から。宇野春斗」



私は突然小さく折られた紙を渡された。



「え?ちょ、何これ…?」

「じゃあ、俺はこれで」

「え、ちょっ…」



…誰だっけ、さっきの。


それにこの紙は何?


宇野くん…って、隣のクラスの?


私の頭には?がいっぱい浮かんでそれだけでもうパンク状態


私は教室に入って自分の席に座りさっきもらった紙をひろげた。




私の名前は、西浦 杏


現在高校2年生


好きなものは、ミルクティー。


と、甘いもの。


よく合わないっていわれるけど。


結構サバサバしてる性格だから。


そのせいか、じつは初恋もまだ。