「俺…今なんて言った?」

「えっ…?」

「やべ…あーミスった」



そう言うと宇野くんは頭を抱えてちらっと私を見た。


…けど、すぐに視線を逸らす。



「…つい本音が」

「え?」

「…なんでもねぇよ」



宇野くんは、そのままそこにしゃがみ込んだ。


そして、目線だけ上を向く。


いわゆる、上目遣いというやつだ。



「っ…」



一瞬、宇野くんと目があったけど、すぐに逸らした。


だって、だって。


すっごくカワイイんだもん!


宇野くん、パッチリ二重だし、それで上目遣いって!


そ、それに、あんなこと言われたあとだし…


って、あんなことってほどのことでもないんだけど…


なんか私、浮かれすぎ?


ただカワイイって言われただけなのに…