「土屋くんってどこのクラス?」
「B組だけど」
…やっぱり。
宇野くんと、同じクラスだったんだ。
「ああ…宇野、同じクラスだよ」
「え?あ、そう…」
私、別に何も言ってないのに…
やっぱりみんな、私と宇野くんが付き合ってると思ってる。
「あのさ…」
「西浦!」
土屋くんが何かを言いかけたとき、綾部くんがグラウンドから声をかけてきた。
「来てくれたんだ」
「まあね」
「ちゃんと見てろよな!」
「せっかく来たんだから頑張ってよ?」
走って私たちのところにきた綾部くんは、前に見たときより少し焼けて、男の子っぽくなっていた。
「おう!」
もう試合が始まるらしいから、私は日かげに座った。
土屋くんは結局クラスに顔を出しにいけなくて、怒られるーなんて騒いでいた。
そっか。
宇野くん、今日学校に来てるんだ。

