「あっ!ちょっと杏!!何触ってるの!」
ペッて退けられた私の手。
さっきまで宇野くんと言い合ってたくせに、小林くんのことになると本当にはやい。
「嫉妬ぶけぇ女。嫌われんぞ」
「な、なんですって!?」
「まあまあ、もういいだろ」
なんとか小林くんの仲介でおさまった…
今日のお昼はなんか疲れた!!
_____...
「もう、本当あいつムカつくー!!」
「まあ、宇野くんだって本当にそう思ってるわけじゃないって」
「…宇野の肩もつの?」
「ち、違うよ!!」
どうしてそうなるのー!?
「最近、宇野の愚痴とか言わなくなったし…もしかして好きになっちゃった?」
「な、ないよないない!!」
私が恋愛興味ないって知ってるでしょー!?
どうしてそうなるのよー!?
「まあ…宇野も焦ってんだろうね。ライバルも現れちゃったわけだし」
ライバル?焦る?
「…何の話?」
「…鈍感だしね」
はあ…って大きなため息をつく美保。

