「保健室であれだけ眠ったのに、よく眠れるな?」
声のする方を見ると、呆れた顔の水沢が腕を組んで立っていた。
『あぁ……寝過ぎた』
あのまま寝ちゃったんだ……
「先生が起こすのを諦めるほど熟睡してた」
『はは……あれ、田辺は?』
東雲も帰ったのか。
「あ~、先に帰した。お前と一緒に帰りたがってたけど、別な日にしろって脅したら帰った。」
『そっか……』
脅したらって……。変な沈黙が流れ、それを破るように水沢が口を開いた。
「とりあえず、帰るか?」
『あ、うん』
来たときのまま手を付けていないカバンを掴むと、水沢の後に続いて教室を出た。
ピンっと背筋の伸びた背中を追いながら、2~3歩後ろを歩いた。
「なあ、質問があるんだけど」
『なに?』
「保健室で何した?」
『え?』
先生を抱き寄せた時の柔らかい感触が蘇り、鼓動が早くなった。
出来れば避けたかった質問に一瞬で考え出した答えは、正直より約束を守る方だった。口が裂けても言えない秘密を、まさか先生と共有するなんて……
「なにも、してないよな?」
振り返る事なく声だけで制圧する水沢に、『ただ仮眠してただけだよ』と告げた。抱きしめたと言ったら、水沢はどうするだろう?
殴られるかも……
「あともう一つ、俺には言えない事って?」
『ああ、相談に乗ってもらってて……好きな人の話しなんて誰にも聞かれたくないし、だから黙ってて欲しいってお願いしたんだよ。』
声のする方を見ると、呆れた顔の水沢が腕を組んで立っていた。
『あぁ……寝過ぎた』
あのまま寝ちゃったんだ……
「先生が起こすのを諦めるほど熟睡してた」
『はは……あれ、田辺は?』
東雲も帰ったのか。
「あ~、先に帰した。お前と一緒に帰りたがってたけど、別な日にしろって脅したら帰った。」
『そっか……』
脅したらって……。変な沈黙が流れ、それを破るように水沢が口を開いた。
「とりあえず、帰るか?」
『あ、うん』
来たときのまま手を付けていないカバンを掴むと、水沢の後に続いて教室を出た。
ピンっと背筋の伸びた背中を追いながら、2~3歩後ろを歩いた。
「なあ、質問があるんだけど」
『なに?』
「保健室で何した?」
『え?』
先生を抱き寄せた時の柔らかい感触が蘇り、鼓動が早くなった。
出来れば避けたかった質問に一瞬で考え出した答えは、正直より約束を守る方だった。口が裂けても言えない秘密を、まさか先生と共有するなんて……
「なにも、してないよな?」
振り返る事なく声だけで制圧する水沢に、『ただ仮眠してただけだよ』と告げた。抱きしめたと言ったら、水沢はどうするだろう?
殴られるかも……
「あともう一つ、俺には言えない事って?」
『ああ、相談に乗ってもらってて……好きな人の話しなんて誰にも聞かれたくないし、だから黙ってて欲しいってお願いしたんだよ。』


