ペースを考えずに走ったせいで息が上がり、疲れた足が歩き始める。
脇腹を押さえ、家の前で呼吸を整える間、傘から落ちる雫を見つめていた。
『疲れた……』
傘を閉じ、玄関を開けると乱暴に靴を脱ぎ、真っ先に冷蔵庫にアイスをしまった。
他の荷物を袋ごとテーブルに乗せ、その中から風邪薬を取り出した。
「お帰りなさい、遅かったわね?」
『色々あって、秋は?』
「だいぶ落ち着いてはきてるけど、やっぱり熱は下がらないのよねぇ」
『そっか。薬飲ませないと』
「今お粥温めるから待って?」
『うん』
お粥を温める友紀ちゃんの姿を見るのは何年ぶりだろう?ふと遠い思い出が甦る。
卵が入ったお粥の上に、梅干しが乗ってるソレが食べたくて、無理やり風邪を引こうと何度ムチャをしただろう?
風邪を引くから止めなさいと言われた事を片っ端から試してみたけど、どれも俺には効かず、逆に俺につき合い一緒にムチャをした秋ばかりが風邪を引いていた。
「熱いから気をつけてね?」
マスクを付け、手渡されたお盆を受け取ると、お粥が入った小さな鍋と茶碗が乗っていた。そこに薬と頼まれたドリンク類を袋にいれ二階に上がった。
脇腹を押さえ、家の前で呼吸を整える間、傘から落ちる雫を見つめていた。
『疲れた……』
傘を閉じ、玄関を開けると乱暴に靴を脱ぎ、真っ先に冷蔵庫にアイスをしまった。
他の荷物を袋ごとテーブルに乗せ、その中から風邪薬を取り出した。
「お帰りなさい、遅かったわね?」
『色々あって、秋は?』
「だいぶ落ち着いてはきてるけど、やっぱり熱は下がらないのよねぇ」
『そっか。薬飲ませないと』
「今お粥温めるから待って?」
『うん』
お粥を温める友紀ちゃんの姿を見るのは何年ぶりだろう?ふと遠い思い出が甦る。
卵が入ったお粥の上に、梅干しが乗ってるソレが食べたくて、無理やり風邪を引こうと何度ムチャをしただろう?
風邪を引くから止めなさいと言われた事を片っ端から試してみたけど、どれも俺には効かず、逆に俺につき合い一緒にムチャをした秋ばかりが風邪を引いていた。
「熱いから気をつけてね?」
マスクを付け、手渡されたお盆を受け取ると、お粥が入った小さな鍋と茶碗が乗っていた。そこに薬と頼まれたドリンク類を袋にいれ二階に上がった。


