いとこ ~2度目の初恋~

『……ごちそうさま』


 食べかけのままリビングを出ると、力の出ない足を必死に動かし階段を上がった。


『つーか、なんで今なんだよ』


 ──部屋に入ると、扉の前に崩れ落ちた。


『さすがに衝撃的すぎだろ……!』


ため息とともに言葉を吐き出した。
 イトコなのにイトコじゃないって、なんだよそれ。
喜んだり怒ったり忙しい脳だな……


『はぁ~……』


自然にでるため息を吐き、ゆっくり立ち上がると力なくベッドに倒れた。
 スミレに会うたび思い出して変に気を使いそうで、どんな顔で会えば良いのか迷ってしまう。


『ちゃんと笑えるかな?』


顔、引きつりそう……
 瞼をとじ、壁際に寝返りを打ち、さっきの話を思い返していた──
 特別養子縁組ってなんだろう?
特別って言うくらいだから、養子縁組とは違うんだろうけど……


『はぁー、ダメだ頭回んない……』


スミレと友紀ちゃんのちゃんの言葉がグルグル回って、それ以上を考える余裕がなかった。──


『ん~っ……』


 いつの間に眠ったのか、目を覚ますと寝ぼけ眼のままケータイを探した。


『ん?……あれ……?』


枕の横にあると思っていたケータイが無く、薄暗い部屋の中ベッドの上を隅々まで探しても見つからなかった。
 最後にケータイをどうしたかを必死に思い返し、まさかとズボンのポケットを触ると、生ぬるくなって出てきた。


『入れたまま寝てたのか……』


そのまま時刻を確認すると、夜中の二時を表示していた。