「相原っち?」

ハッとした。ここ、学校だったんだっけ。


視界には、人間の男である“越前薫”の顔が。


「わっ!?びっくりするじゃない、越前くん。」


15歳を過ぎると、天使は仕事ができるようになる。
仕事をするために多くの天使が下界して、昼間は人間として生活する。

あたしもその中の一人だ。

「だって相原っち、授業終わってもボーっとしてるんだもんなあ。」                 
無邪気に笑う彼に、あたしはちょっとイライラする。           
「何なのよ・・・相原っちって。相原さんと言いなさい。」           

「え〜、相原っちの方がかわいいし、似合ってるよ!!」           
「か…かわいく‥ないわよ!」                       
「うぉ!?照れてる!?やっぱかわいい〜。」
            
「五月蝿い。」
            
「え?何て読むのー?」  
「うるさい。だ。」

「はーい♪すんませぇん☆」      
ええ。かなり









鬱陶しいわ!!!