恋雪【修正中~50pまで~】



最初は、私が声をかけられたなんて分からなかった。




「おーい、無視ですかー香椎さん?」




「!
あっ……何?何か用?」




いきなり声をかけられ驚いた。

ふと振り返ると、隣の席の机に頬杖をつきながらこちらを見ている男子と目が合う。



「いや…用はねーけど…窓の外ばっか見て楽しい?」




「うん、楽しいよ」





きっと、隣の席だから私がよく窓の外を眺めている事に気づいたんだろう。


でも、窓の事で声を掛けられたのは初めてだ。
他の学校でそんな声の掛けられ方は無かった。


でも、私は窓の話が出て嬉しく思う。

けれど、この目の前の人は私の隣の席のよしみだと感じて無理に話題を作り、声を掛けてくれているだけかもしれない。


だからせめてわだかまりを生まないように、努めて笑顔で返事をした。