「私、凄いなーって思ってたんだ。
私とそんなに年齢変わらなさそうなのに…って。

そうして気になり出してたら…まさか同じ高校でクラスメートなんて!

驚いて運命を感じたよ!」




う、運命……?

そんな感じ方もあるのか…



「でも、あまり凄くないよ。
…ただ遠子さんたちにあまり迷惑かけたくないだけ」




遠子さんとは藤原家夫妻の妻の名前だ。ちなみに夫は正(タダシ)さん。


勝手だけれど、“迷惑”だけにはなりたくないんだ。


私が家に居すぎるのは、きっとあまり良くない事だと思うから。




「でも、藤原さんたちは優しい人たちでしょ?
私も優しくしてもらったことあるんだ」




「うん。とっても良い人達だよ」





優しくて―――とても心温かい人達なんだ。




だから私は―――…