「あ、照れてる?」 「あ…いや…「「「キャアア――――ッ!!!」」」 雫は鋭い。 私の表情の変化や仕草を汲み取る事に長けている。 私が何て取り繕うかと迷っているそんな時だった。 静かな朝にも関わらず、廊下の方からそんな静寂を切り裂くような歓声が聞こえてきたのは。 私は昨日で学習した。 女子達のあんな歓声が響く時は 「空さんいますか?」 そう、この人が現れる時。