恋雪【修正中~50pまで~】



そうして私がグッと身構えていると、




「風本って誰?」


「―――え?」


「良いから答えて。風本って誰?」




もしかして…怒ってるんじゃない…のか?




「風本君は…クラスメートで私の席の隣の人…」


「有り得ねぇから!」




すると突然の先輩の大声に私はびっくりしてしまう。




「…っえ…と…何が?」




とりあえず状況が把握できない。

いや、先ほどまでも全く把握出来ていなかったのだが、今はそれ所の比じゃないくらい分からない。

私には、先輩がいきなり奇声を上げたようにしか見えなのだ。





「空が俺以外の男と付き合うとか有り得ねぇから。

…何で隣の席が男とかベタな事してんだよ…

空は俺と正式にお付き合いしてもらうから」




「………マジですか」






私は先輩の発言にもう、絶句…というかポカンとするしかなかった。




―――どうやら、本当に勘違いか、もしくは告白をされてしまっているみたいだ。


さすがにこう、何度も告白されたら、前者の線が薄くなってくる…





「あー…マジで無理。本当に無理。他の奴とか有り得ねぇ…」






あー…本当にどうしよう…



目の前でブツブツ言っている先輩の言葉を、私はどうやって受け止めたら良いんだろう?