恋雪【修正中~50pまで~】



「なぁ、俺のことどう思ってる?」




それは、突然の質問だった。



多分これが本来の性格なんだろう。

目を見れば分かる。

だから、私は素直に答えることにした。



「とっても変な人」


「は――「でも、」




戸惑う彼の言葉に私は自分の言葉を被せる。





「私に温かく笑いかけてくれる――変わった人」




「は?」




「透子さんや雫…それに風本君は私にいつも優し言葉をかけてくれる人達で――

だけど、先輩は私には理解できない事ばかりを言ってくるけれど、とっても優しい笑みを向けてくれる人だと思う」




恐怖や、侮蔑。嘲笑の顔を一切私に向けない。





「あのさ、」





私は初めての冷たい先輩の声にひどく驚く。

何だか、恐い。



あぁ、やっぱり私は人と上手く付き合う事は出来ないんだろうか?

あの時と同じように、1人で過ごす方が良いのあろうか?


あまりにも、この場所は私に優しく美しくて――忘れてしまっていた。
調子に乗りすぎた。


仮にも彼は私に対して本気で質問をしてくれた人なんだ。

それなのに私は“変わった人”等と言ってしまった。

どうすれば上手く、伝わるんだろう――?