恋雪【修正中~50pまで~】



しかし、よくよく考えてみるとこの人は私の事を知っているように思えた。

口ぶりからして言葉の端々にそう言った要素が出てくるからだ。



「あの…私と以前どこかでお会いしましたか?」



「うん。
まぁ、君は知らないだろうけど。
それでもその時、君―――空は俺の“特別”になったんだ」



「特別……?」




今いち距離感が分からない。




「はっきり言うと、俺は空が好きなんだ。

だから、俺と正式にお付き合いして欲しい」





えっ…これって…




「………まさか、告白…じゃないですよね…?」





いやいや、自意識過剰にも程があるのは分かっているのだけれど。

それでも聞き間違えでない限り、告白にしかその内容は取れないんだ。


私は焦る心を何とか落ち着かせ冷静に尋ねる。
そしてどうか私の聞き間違いか、勘違いである事を祈った。





「そのまさかだよ。
俺は空に告白してるんだ」





私は言わずもがな絶句した。