恋雪【修正中~50pまで~】



「そっか。俺も好きだよ、見るの。」



「………」





だけど、彼の返事と表情を見て私の杞憂だったと気付く。

彼も私の後ろにある窓に目を向け、遠い景色を眺めていた。



私と一緒の人いるんだ…




「ん?そんなにおかしなこと言ったか?」




あ…顔に出てたのかな…

それともじっと観察しすぎてしまったのかな…



「あ…違うよ。
―――…私と同じ人いるんだなーと思ったら、ちょっと嬉しくて」



「ふっ…変な奴」




あ、この人はこんな表情で笑えるんだ…


いつも澄ました顔をしているから、あまり顔に出ないタイプの人だと思っていた。



とても、爽やかな笑顔を浮かべる人だ。




―――そう言えば、この人の名前何て言うのだろう?