「…」

「なんてことない

苺のショートケーキと、

モンブランだったん

だけどな。

親父が妙に喜んでさ」

「…」

「俺がガキの頃

ここの苺のショートが

好きで、

誕生日のケーキに

チョコレートケーキ

買って来たら

めちゃくちゃ泣いて

結局ひと口も

食わなかったとか。

俺も覚えねーような事、

べらべら喋りだしてさ」