「…」

薮と玉森は、

静かに高木の話を聞く。

「でもさ、

親父はとても

ケーキなんて

食べれる状態じゃ

なかったんだ。

馬鹿だよな」

「…」

「だけど、

意識はしっかりしてて

ケーキ見てさ、

懐かしいなぁ…なんて

言い出してさ」