「じゃ〜ねぇ〜、薮ちゃん」

店を出ると千鳥足の玉森が

薮に手を振る。

「あれ?玉森。

俺と同じ方向じゃ

なかったっけ?」

と、薮。

「今日は高木んちに泊まるのぉ」

「高木んちに?」

「そ。明日も朝早いから。

寝過ごして

遅刻しないよーに」

「へ〜」