「…」

「俺たちに

食え食えって…。

しかも、調子に乗って、

自分も食い始めてさ」

「大丈夫だったのか?」

恐る恐る薮が尋ねる。

「食べた事自体は、

大丈夫だったんだけど、

結局それが

親父が食べた最後の

食べ物になっちまった」