ミルフィユと猫被り



「よかった。」


「え?」


「…都笠さんが、笑ってくれたから。」



にこっとあどけない無邪気な笑顔で笑われると、瞬に感じたのと似た感情を覚えてしまう。


あたしは、ぶんぶんと頭を振って自分を取り戻した。


んーっと、あの高い空に届くように伸びをした。


さらさらと体を抜ける空気が心地いい。



「恋ってさ、サイダーなんだよ。」


「え?」



間抜けな声を出す疾太にあたしは続けて話し掛けた。