ミルフィユと猫被り



「都笠さん、辛いのは目に見えてるんすよ。俺と辛いの、半分こしましょ?」



あたしは、ため息を吐いた。


まさか、あの疾太に慰められる日がくるなんて………と、しみじみ思った。


手摺りの端っこに腰掛けて、風に吹かれていく雲を見ながらぼそっと言った。



「失恋、したんだ…」


「……え?」


「……………瞬に。」



疾太は、驚きを隠せなそうに目を見開いて、それから、終始無言で聞いていた。



「別に最初は、そんな気なかったんだ。桜空ちゃんと付き合ったらいいって、それでお手伝いした。」



鼻の辺りがつん、とする。