ミルフィユと猫被り



「ねぇ!あの子、都笠好みぢゃない?そうでしょ?」



悪戯っぽく笑う奏の指の先を辿るように視線をずらすと、見たことのある子がそこにいた。



「疾太………?」


「ふーん、名前なんていいけど!あの子だったら一緒にWデートしてもいーよ♪」


「は?バカぢゃん……。」



今のあたしに何言ったって無駄。


葛藤を胸の奥に閉まって、教室に戻る。