ミルフィユと猫被り




「答えはっ…正解!大笑いの……大正解だよ…!!」



そう言うが早いか、月華は力の入らなくなった足から崩れ、あたかも幼稚園児のように溢れだす涙を握り拳で擦った。



「だってぇ、恭も瞬兄もっ…興味があるのか分からなかったからっ…!こんな形になっちゃってぇ…!」



俺らは、目を丸くした。


だって、それしかできなかったから。