兄貴は、半分気絶しそうになりながら目を白黒させていた。



「残念ながらーっ、あんたらの両親が離婚してここに引っ越してきた日からうちらの結婚相手は決まってたわけ♪」



月華の言葉がぐさりと刺さる。


にやりと笑う月華の表情は今までの月華からは考えられないようなおぞましいものだった。