「本当か!さすがだっ、我が弟よ!!」 「ブッ!!飛び付くなっ、バカ兄貴!!つか、しつけぇよ、離れろ!!」 突然飛び付いてきた兄貴のせいでタックルされた俺は適当にあしらいながら、ふと考えてみる。 確かにこの作戦を実行するにあたって、得するのは、兄貴だけぢゃないハズだ。 月華と桜空には、悪いことだけどこの作戦を知らなければ、自分の好きな相手と付き合え…… ………? ちょい待ち。 俺と月華にメリットはあっても、兄貴には何もないんぢゃ……