「あー私のメロンパン!!」


「食べないで見つめてんのが悪いんだろ?」


「今食べようとしてたのにー!」


「またやってるよ、このちびこんび」


「「ちびじゃない!!」」


最初から喧嘩ですみません。


私は鈴川桃。


身長は145しかなくて、とても小さい。


そして私の大切なメロンパンを食べたのは、麻木拓真。


身長は155。いわゆるちび。


私と拓真はいつも言い合いをしてるからか、ちびこんびと呼ばれている。


「あんたたちほんと仲いいよねー」


呆れた顔をしてるのは、親友のゆうちゃん。


「仲よくないよー!ゆうちゃん!拓真私のメロンパン食べたー」


「はいはい。あたしのあげるから」


「本当!?」


やったー!


「メロンパンごときで単純なやつ」


拓真の呟きで一気にテンションが下がる。