この声が届くまで






「 好きだよ、大好きだよ 」




今さらかな?

でも、そんなことどうだっていい


今言わなくていつ言うの




「 ゴホンッ…あのなぁ… 」




奏は頬を赤らめて少し困った顔をしてた


そして、一旦愛彩を離してサンタ服を脱ぐ

下には立派なタキシードを着ていた




「 愛彩、あの時は置いてってごめんな
何も言わなくてごめん。

十弥だって、こんなに大きく成長して… 」