この声が届くまで






「 もうどうだっていいじゃん 」

「 え… 」

「 莉央ちゃんには関係ないしほっといてよ 」

「 それ、本気で… 」




もう、嫌だ


奏のことなんて聞きたくない




「 もううんざりなの 」



パチンッ―――…

莉央ちゃんの右手が愛彩の頬を弾いた




「 最低、そんな子だと思わなかった 」




それだけ残して帰っていった