土曜日の部活は朝から夜まで。

活動中先生は原則として、場所についていないといけない。
しかもコーチは、この学校がある地域の偉い人らしくて、先生たちの話も聞いてくれないらしい。


だから、キツい部活の顧問なんか誰だってやりたくない。


何も知らずにうちの高校にやってきた小谷先生は押し付けられたのだ。



それでも小谷先生はちゃんと部活にやってくる。


ポジティブなんだか、おかしな活動だと彼女が気づいてないのか。

小谷先生は、いつだって元気だ。

いつか倒れるんじゃないかと僕ら生徒が心配するくらい。



それにしても十年前の栄光は、十年前の栄光でしかないのに。

ここ数年、県大会どころか郡大会でさえ突破できない、十人しかいないバレー部に、コーチなんか必要ないって先生たちはいつ気がつくんだろう…。


校長先生もなんとかしてやってあげればいいのに。