「コンビニ行ってくる。」
あたしは乱暴に鞄から財布を抜くと、鞄を雄大に投げ付けて、家を出ていく。
後ろでなんか言ってたけど、よく聞こえないからシカト。
我なが酷いことをしていると思うけど、それは思うだけで、反省なんかしない。
てゆうか、してやんない。
あたしはなんにも悪くない。
いや、雄大も悪くはない。とおもう。
けど、あたしの言い分としては、ルームシェアして、彼女にさせられてるんだから、少しだけでもいいから、事情を説明してくれてもいいんじゃないかな、って思うの。
きっと、雄大だってもう大人なんだから分かってるはず。
言えない事情があるのかもしれない。
それならそうと言えばいい、その事情とやつを。
それすらもないってのは、あまりにも酷い話だ。
ましてや一応彼女なのに!!
まあ、あくまで仮だけどさ。
「いらっしゃいませ~」
コンビニにはいると、さっきまでジメジメしていた空気が嘘のようにない。
涼しい空気が、あたしがかいた汗を冷やしていく。
気持ちいい。
こんなことで、少しはあたしのイライラも収まっていく。
「何にしようかな~」
特になにか欲しいものがあって来たわけじゃないからな。
でも、小腹はすいてる。
デザートでも買って帰るかな。
なんて考えながら、デザートコーナーを物色する。

