-バンッ
すごい音で机をたたいた。
その音にクラス中の視線が集まる。
「先生‼なんで怒らないんですか?見えてないんですか?」
その、私の声のトーンが少し下がっていたせいか。
今までざわざわしていた教室の中が静まり返る。
「先生はきちんと怒っています。」
「今日、先生が怒っていたところを見てないんですけど
怒ってるんなら、座らせていただけますか?
その程度もできないなら、教師やめて頂いても結構です。
邪魔です。」
私がここまできつくいったのは何年ぶりだろう。
先生は急に私を叱った。
「先生に対しての態度ですか!その態度はなんですか!」
「私の怒りが溜まった態度です。」
「だからといって、きちんとした態度をとりなさい!」
「じゃあ、ここまで怒りを溜まらせないで頂けますか?」
私がここまで言うもんだから、
他の子たちもワ―ワ―と言いだした。
もう、授業どころではない。
休み時間よりも、うるさいかもしれない。
教師Vs生徒
