その時、りかは蘭子の横に駆け寄った。
私は、これが『いじめ』なんだと、確信していた。
私の身近なとこでいじめなんて…
考えてもいなかった。
漫画とかで『いじめ』があると
「こんなの、やめなよ‼とかいえばいいのに」
とか「あたしなら、いえる!」
なんて思っていた。
でも、何も言えないのが現実だった。
助けてあげれないのが現実だった。
そして、2時間目の休み時間は終わった。
だけど、れいは泣いたまんま。誰も心配しない。
知らないふり。
先生が入ってきた。
「なんでれいさんは、ないてるんだ。」
そうれいに訪ねたが、れいは泣いたまんま。
「なんで、泣いてるんだ!」
そう大きな声でみんなにきいた。
そのとたんに、蘭子がケラケラと笑いだした。
「いっつもぉ遅いからぁお仕置きしましたぁ」
ふざけた返事。
それに対して、まいも笑った。
「そうです~だからぁ泣いてるんですよぉ」
「れいさんには、事情があるんだ!」
「なんなんですかぁ?それ」
蘭子とまいはきいた。
「おなかが痛いんだ!」
「仮病ですよぉ~?それぇ」
と蘭子はいった。
