「おはよう、実雨!」


隣林学園に通う霧宮実雨。


私は、学園の玄関で上履きに履き替えていた。


振り向くと、友人の佐野麻南と鷹野樹夜夏がいた。

「おはよう、麻南、樹夜夏!!」


私たちは、小学生であり、この学園に来たときに出来た友人だ。

来年は、中学生という、大人になる階段をのぼる。


「今日の調理自習嫌だな〜」面倒くさそうな顔で言う麻南。


「仕方ないよ。休むと推薦が取り消しになるよ」樹夜夏が言う。


この学園は、公立であり、私たちは来年の都海学園の推薦をもらっている、優等生なのだ。


難関と言われている、名門の都海学園。中学校だが、私たち三人は名門に目指しているのだ。