「ほぉら、起きなさい!レベッカ!遅刻するわよ!」『まだ寝たい…。う〜。』
「もう7時だけど良いのかしら?また廊下に立たされるわよ?」
『7時だなんて嘘でしょ?って、うわっ、本当に7時だわ!!』
「…はぁ。」
『どうしよう、遅刻しちゃう!お母様とお父様はっ!?』
「もうお仕事に出掛けたわよ。」
『そんなぁ〜。あ!月花。鍵のネックレスに戻らなきゃ。』
「ぁあ、学校でこの姿はまずいものね(苦笑)。」

月花と出会ってから
7年たち、
私は中学生になった。
あれから、色々な事が
あったけど何とか楽しくやっている。

月花は、
人形なのにお話できるし動くことも出来る。

それと
不思議な力を持っている。
月の光や海の水の力を
持っていて、
今までも火災などが近所で起きたら、
魔法陣を開いて私の部屋から遠距離魔法を使い、海の水で火災を塞き止めたりした。

月花は最初、
あなたの守護dollでありあなたを御守りする定めだなんて言っていた。

本来ならば、
月花の力は私を守ることだけに使用するものなのだけれど、
私の周りの人が困っている時に月花の力が役に立つならって、月花には悪いけど、その能力を自分の身の危険の時以外にも結構使って頂いてる(苦笑)。

これが今の月花と私の
関係だ。


ただ、
私が学校に行くときは
月花には鍵のネックレスに戻ってもらっている。そうでもしないと、
周りから怪しまれるし…。

そうこう説明しているうちに登校時間が来てしまったみたい。

今日もレベッカ、
元気に学校行ってきます!ということで、
『行ってくるね!ルルちゃん。』
「ワンッワンッ!!」

ーガチャッー