なぜ
こんなことになって
しまったのだろうか。
争う。
大嫌いな言葉だ。
全ての始まりは、
そう、私が5歳の時
だったかな。
『お父様?お母様?』
「ごめんね。少しの間お留守番できるかしら…?」
『…。うん。出来る。』
「良い子よ、レベッカ。」
『…行ってらっしゃいです。』
あの時本当は、
とても寂しかった。
だけど、
褒めてもらいたかったからお留守番できるって嘘をついたんだ。
案の定、
1人が我慢できなくて
声をあげて泣いた。
『Mom…早く帰ってきて。1人は嫌っ!』
その時、
私以外誰もいないはず
なのに何処からか声が聞こえてきた。
「…そんな悲しい顔しないで。可愛い顔が台無しよ?」
『誰っ?レベッカ以外に誰かいるの??』
「失礼ね。私は前からここにいるし、第一youが呼び出したのでしょう。」
『レベッカが…!?』
「そう…。あなたの寂しいっていう強い気持ちが私を目覚めさせたの。」
『目覚めさせ、たぁ?でもレベッカにはyouは見えないわ。』
「あっ。それはそうね。少し待ってなさい。」
数分待っていると、
私の目の前に青く光る
鍵のネックレスが現れたのだ。
『えっ、ネックレス??』
「今は一時的にこの形なだけ…。長い間封印されていたから。」
『ふういん?』
「そう、封印。…その事はさておき、まずは両手を合わせて今から私が言う言葉をrepeatして頂戴。」
『sure…。』
「月の光に満ち、育つ心の花よ、今こそ目覚める時!moon flower!」
『月の光に満ち、育つ心の花よ、今こそ目覚める時!moon flower!』
私は言われた通りの言葉を言った。
暫くすると、
さっきまでの青く光っていた鍵は、さらにその光の強さを増した。
そして、
私の目の前に金髪でピンクの目をした女の子のdollが現れた。
「レベッカ、これが私の本当の姿よ。」
『お人形さん…?』
「そう、名は月花。レベッカの守護doll…あなたの強い思いで私は目覚めたの。私もずっと1人で寂しかったから、あなたの気持ちが重なったのかしらね。」
『どうして?どうして封印されていたの!?』
「それは…レベッカがもう少し大きくなったらお話するとしましょう。」
『I see…わかったわ。』
これが全ての物語りの
はじまり。
そして私と月花の最初の出会い。
