何も言えなかった。 思えば、突然勉強を教えて欲しいと言ってきた。あれも俺に歩み寄ろうとしてくれていたのか。 突然の結婚で、環境も変わって、本当なら俺を嫌いになったっていいのに…。 恨んだっていいのに…。 俺は…確かに風間さんの言うように紙面上ですでに成立しているんだからと、どこかで思っていたのかもな。 そしてそれは諦めに近かった。春香を忘れるための。 俺は…真琴を妻としてきちんと意識してなかった 歩み寄ろうとしてなかったんだ。