断る理由は特になかった 「いいよ。」 「本当!?」 「あぁ。」 と、莉奈と一瞬、目があった。そういえば… 「莉奈を寝かしつけてるんだろ?じゃぁその後で。」 「わかった。」 真琴がホッとしたように頷いたのを見て部屋を出る。 真琴が莉奈を寝かしつけてくれているのは知っていた。 我が家にいる数名のお手伝いさんや風間さんてはなく、莉奈は真琴にベッタリだ。 でも真琴は嫌な顔一つせずに面倒を見てくれている。