あれから一度は帰ったものの、諦めきれずに再び真琴の住む街まできた。

もう少し早めに来ようとおもったのだが、会議に時間がかかり、辺りは暗くなってしまった。


真琴の住むアパートまで行ったが明かりがついていなかった。



「バイトかな…」



どうしようかと思ったが、それもつかの間で。

俺の足は真琴の働くガソリンスタンドへ向かっていった。


不安はあった。


拒絶されたら?

昨日の男と楽しそうにしていたら?

他に好きな人がいると言われたら?


考えれば考える程、不安に押しつぶされそうだ。

そんな自分に苦笑する。