そしてあれからしばらくして―――…………



「真琴が引っ越した…?」

「えぇ。家族で都心から少し離れた海の見えるA市だそうです。」

「…」



真琴…、そんなに俺から離れたいのか?

新しい生活を始めたいのか?

俺は真琴の名前だけ書かれた離婚届けに目をやる

これは絶対出したくなかった。


まだ真琴は俺の側にいるのだと思っていたい。

しかしその思いとは裏腹に真琴は新たなスタートをきろうとしている。


俺のしていることは間違いなのか?

迎えに行くべきか?


もしー…


真琴に好きな人でもいたらーー…?