俺だけの花嫁




「何があったのです?話してみて下さい」



風間さんはため息まじりに言った。

風間さんを見上げる。無表情な彼と目が合う。

真琴との事を知っている唯一の人物。俺を小さい頃から知っている。

彼にしか相談出来なかった。


俺は春香との出来事、真琴とのやり取り、そして自分の感情を話した。


風間さんは相槌も打たず黙って聞いている。


そして話終えた後、風間さんは低い声で言った。


「女々しい人だ。」

「…っ」



反論は…出来ない。